2023.8.2
こんばんは。今日は夕方の投稿です。
今日も本当に暑い1日でしたね。皆さま今日も1日お疲れさまでした。
早いものでもう8月。もうすぐ78回目の終戦記念日がやってきます。
アメリカの映画会社が、ソーシャルメディアに原爆投下を連想させる投稿をし、謝罪するニュースを見ました。本当に悲しいことです・・・
私の母は昭和20年生まれ。4人兄弟の末っ子で、母が祖母のお腹にいるときに父親が出征しフィリピンで戦死したため、兄弟の中で母だけが父親を知りません。お骨もなく、現地の砂と松の枝だけが木箱に入れられて送られてきたそうです。
あれは何年前でしょうか、私もだいぶ大人になったある年のお盆に、母が「こんなこと言ったら変に思われるかもしれないんだけどね。自分の父親が出征していく背中を見送った記憶があるのよね。そんなわけないんだけど。でも父親の背中を憶えてるの」と話してくれたことがあります。私の父は「そんなことあるか」と言いながら笑っていましたが、私は確かに母にある記憶なんだと思ったことがありました。我が子に会えないかもしれない祖父が母に遺してくれた唯一の贈り物。
戦後女手一つで4人の子供を育てあげた祖母も亡くなり、祖母の代わりと言っては何ですが、靖国神社の近くに行った時はおじいちゃんに手を合わせたくて、時々立ち寄らせてもらっています。
今年の3月、靖国神社の近くでとあるトークセッションに参加させていただいたのですが、そのトークセッションに登壇されていたのが、弊社のサイトにもご登録いただいている足立真理さんでした。「ジャーナリストをされている方」という程度の知識しかなかったのですが、足立さんはポツダム宣言を受け入れて第二次世界大戦を終わらせた鈴木貫太郎首相の曾孫で、トークセッションでは曾祖父である鈴木首相が二・二六事件で襲撃され瀕死の重傷を負われた時のお話や、昭和天皇に請われて首相を引き受けた時の苦悩、78年前の8月15日の早朝も陸軍の人達が文京区のご自宅に襲撃に来た際間一髪で逃げられた時のお話、そしておじいさまの後世への思いなどをお話してくださいました。
ちょうどセッションの前に靖国神社に参拝してから参加していた私は、あの戦争に思いを馳せる方にお会いするなんてすごい偶然だなと思いながら、お身内の方から聞く当時のお話の臨場感に、涙をこらえるのが大変でした。
沖縄戦、広島と長崎の原爆投下、ミッドウェー海戦、硫黄島、特攻隊・・・本当にたくさんの尊い命が失われてしまった戦争。夏はどうしても鎮魂の祈りを捧げたくなります。
最後は大好きなサザンオールスターズの「蛍」の一文を。
「夢溢れる世の中であれと 祈り」