室山 哲也(むろやま てつや)

室山哲也
PROFILE

室山哲也(むろやまてつや)

科学ジャーナリスト

1953年 生まれ

岡山県倉敷市 出身

早稲田大学法学部卒業

講演テーマ

「DXで創るポストコロナ社会」
世界は今、気候変動、環境汚染、新興感染症、エネルギー問題など人類規模の危機に直面しています。国際社会は、それらの課題を解決するために、SDGs(持続可能な開発目標)を打ち出し、持続可能な社会を目指しています。しかし課題はあまりにも複雑なため、今後はDX(デジタルトランスフォーメーション)の力を使って、変革していくことが必要です。
ポストコロナ(ウイズコロナ)社会とはどのような姿なのでしょうか?どのように変革を進めていけばいいのでしょうか?最新のテクノロジーの状況も踏まえ、DXの可能性と今後の課題についてお話します。

「どうつくる?持続可能な社会~SDGs実現への処方箋~」
SDGs(持続可能な開発目標)が注目されています。新興感染症、気候変動、エネルギー問題、食糧問題、そして戦争の悲劇・・。人類社会は「持続可能な成長」を実現するための重要局面に突入しています。急激な人口爆発と無計画な開発で、人類はすでに地球1.7個分の生活をしており、もし全員がアメリカ水準の生活をすると地球が5個必要といわれます。
私たちは、地球1個分で、豊かで質の高い、持続可能な生活をしなければなりません。SDGs達成に向けて何をなすべきか、最新の科学的データも踏まえつつ、わかりやすくお話しします。

「分断の時代を乗り越えるSDGsの処方箋」
米中対立やウクライナ戦争は、世界を「分断の時代」に戻してしまいました。
グローバルな国際世界は後退し、今後は、気候変動問題とともに、安全保障の視点も持ちながら、SDGs(持続可能な開発目標)を実現していかなければなりません。
人類は、すでに地球1.7個分の生活をしており、SDGsを実現するためには、今後、地球1個分の生活をする必要があると言われています。
地球に負荷をかけず、それでも豊かで質の高い生活をするには、どのようにすればいいのでしょうか?再生可能エネルギーが持つポテンシャルについて、最新の科学データも織り交ぜながら、「分断の時代」のSDGs実現の処方箋について、わかりやすくお話しします。

「生成AIの衝撃!人工知能時代をどう生きるか」
チャットGPTをはじめ、AIの急激な進化が、社会を大きく揺さぶっています。AIによって、私たちの暮らしは、ますます便利になる一方、既存の雇用を奪うなど、負の側面も明らかになってきました。
AIは今後、どこまで進化していくのでしょうか?私たちはAIにどのように向き合っていけばいいのでしょうか?AI研究の最前線の動きをお伝えしつつ、人間の脳とAIの違いなどの視点も交えながら、人工知能時代の生き方の処方箋について、お話しします。

「進む交通のDX!自動運転の光と影」
自動運転が急速に進化しています。自動運転のレベルは1から5まで。最近レベル3の車も発売され、条件付きではありますが、無人運転が可能なものも出てきました。自動運転はCASE(情報の融合、自動化、シェア経済、電動化)と相まって、社会に革命を起こす重要技術です。しかし一方で、「事故責任の所在」など、法的課題などへの取り組みの遅れなどの課題も山積しています。自動車の進化は、社会に何をもたらすのか?最新情報を交え、現状と課題、未来社会のありようについてお話します。(室山は政府の自動運転審議会の委員でもあります)

「新しい隣人?ロボットは社会を変えるか?」
人間は、道具を作ることでテクノロジー文明をつくり上げてきました。ロボットはその最先端の創造物です。そして今、ヒューマノイド、アンドロイドなど「人間に酷似した」ロボットまで出現し、AIと融合して、より人間に近い能力を持つまでになりました。
「少子高齢化社会の救世主」という期待の一方、誤作動やテロによる危機管理の問題や、むしろ私たちの雇用を奪うのではないかという意見など、様々な断面があります。私たちは今後、どのようにロボットに向き合っていけばいいのでしょうか?最新情報を盛り込みながらわかりやすくお話しします。

「気候危機と脱炭素社会の行方」
地球温暖化による気候変動は、ますます深刻化し、世界を大きく揺れ動かしています。今や環境災害が、世界の経済活動や、国際政治にも暗い影を落としはじめています。
私たちはこの問題に、どのように向き合い、脱炭素を実現していけばいいのでしょうか?最新の科学的成果も盛り込みながらわかりやすくお話しします。

「カーボンニュートラルへの処方箋」
気候変動の驚異に向き合うために、カーボンニュートラルは、避けることが出来ない道です。ウクライナ戦争によって、状況が複雑化する中、脱炭素の必要性は、ますます重要となっています。
これからのエネルギー政策は、環境と経済発展を同時に実現する必要があります。その中心にあるのが再生可能エネルギーです。今後は、再生可能エネルギーと最先端の科学技術を融合させ、効率的なエネルギーシステムを実現し、成長戦略にもつなげながら、健全な循環型社会を作っていかなければなりません。
私たちは、どのようにエネルギーと向き合い、カーボンニュートラル社会を作っていけばいいのか?最新情報を織り交ぜながら、わかりやすくお話しします。

「みんな違ってみんなイイ!」
現代ほど「ダイバーシティ(多様性)」が重要な時代はありません。新しい文明が異質な文明の交差点で生まれる(トインビー)ように、異文化と向き合い、新しい価値を作れる子供や青少年が育っていく必要があります。SDGsでも、その重要性が高らかに宣言されています。
講師の娘(自閉症)を育てた経験も織り交ぜながら、多様な社会をどう作っていくのか、脳科学、進化生物学などの最新研究を元にお話します。

「ロボコンに見る教育の極意」
私はNHKロボコンのプロデューサーでした。ロボコンは、今や日本のみならず世界に広がった「創造性教育のモデル」と評価されています。「モノつくり」に興奮する人類の脳の本質が秘められているからです。30年を超える歴史を持つ、ロボコンが示唆する教育の秘訣について語ります。

「脳を知ってよい子を育てよう」
AI時代を迎え、人間にしかない能力をどう伸ばしていくかが、教育の重要課題となっています。脳は、五感を通じて世界を感じ取り、情報を整理統合し、独自の精神世界を作り、出力する巨大な情報増幅工場です。しかし、直観力や情操力、問題提起力など、AIにない優れた能力があり、それをどう伸ばしていくかが、今後のカギとなります。人間の脳はどのような特徴を持っているのでしょうか?どのようにしたら「脳力は全開するのでしょうか?私が製作した、NHKスペシャル人体「脳と心」の情報も織り交ぜながら、最先端の科学的知識をもとにした「よい子の育て方」をお伝えします。

「脳と心の不思議な世界」
AI時代に突入した今、「人間とは何か」という問いが重要です。人間は「生き物」、AIは「死に物」。生物としての人間の脳の仕組みを知れば、AIに向き合い、最強のコンビとなっていくことが出来ます。脳の五感(見る、聞く、触る、味わう、嗅ぐ)や、創造力や直観力、無意識のメカニズムなど、人間の脳の仕組みはどうなっているのでしょうか?「脳と心の不思議な世界」を、最新科学の成果と実例を織り交ぜながらお話していきます。

「ロボットと人間の不思議な関係」
人間は、道具を作ることでテクノロジー文明をつくり上げてきました。ロボットはその最先端の創造物です。そして今、ヒューマノイド、アンドロイドなど「人間に酷似した」ロボットまで出現し、私達の生活の場に入ってこようとしています。
一方で、誤作動やテロによる危機管理の問題や、雇用を奪う問題など、様々な課題も指摘されています。私たちは今後、どのようにロボットに向き合っていけばいいのでしょうか?人体とロボットが融合する「サイボーグ技術」などの、最新映像も交え、現状と課題をわかりやすくお話しします。

「クルマの未来と社会の行方」
テスラ(米国)やBYD(中国)のEVが世界を席巻する中、日本の自動車産業に激震が走っています。背景には、「カーボンニュートラル」と「AIによる自動運転」の、巨大な流れがあり、対応を誤れば、産業自体の浮沈にすらかかわると言われています。
また、CASE(ネット化、自動化、シェア、電動化)の言葉が示すように、クルマは今後、社会を大きく変えていく重要要素となります。
クルマは今後、どのように進化していくのでしょうか?私達の社会はどのような姿になっていくのでしょうか?最新の情報を盛り込みながら、わかりやすく解説します。

「元NHKプロデユーサーが語る:コミュニケーションの極意」
放送局はコミュニケーションの達人の宝庫です。放送のプロセスには、「企画する」「ヒトの話を聞く」「まとめる」「編集する」「伝える」といった、コミュニケーションのエッセンスが濃密に集まっています。
私のNHKプロデューサー、そして解説委員のキャリアで学んだ、40年間のノウハウを、最新の脳科学や著名人の名言も踏まえながら、わかりやすくお伝えします。

「人生100年!シニアが輝く人工知能社会とは?」
保守的で、頭が固く、時代の流れについていけない‥。
そんな高齢者のイメージが、「デジタル技術」の進歩によってくつがえされ始めています。例えば、最近注目されている、Chat GPT(チャットGPT)などの生成AIは、むしろ人生経験と語彙力が豊富な高齢者にこそ適していることがわかってきました。また、脳や体の機能を支えるデジタルサイボーグ技術によって、社会的に活躍する高齢者の可能性も拡大しています。今や、最先端のデジタル技術は、高齢者の人生を輝かせる魔法の技術とも言えるのです。デジタル時代のシニアの生き方、社会の在り方とは何かについて、実例を交えながら、ご一緒に考えたいと思います。

「DX時代の教育論!ロボコンに見る教育の極意」
ロボコン(ロボットコンテスト)は、日本のみならず世界の関係者から「創造性教育のモデル」と評価されています。生成AIが社会に進出する中、「直感」「創造性」「感動」「主体性」など、人間にしかない脳の力を育てるからです。私のNHKロボコンプロデューサーの経験をベースに、最新の脳科学の成果も織り交ぜながら、ロボコンが示唆する未来の教育のありかたについてお話します。

 

SDGs、カーボンフリー、DX、人工知能などのテーマをはじめ、講演テーマは多数ございます。また、オンライン講演も可能です。
お気軽にお問い合わせください。

経歴・実績

1953年岡山県倉敷市生まれ。1976年NHK入局。「ウルトラアイ」「クローズアップ現代」「NHKスペシャル」などの科学番組、特集番組のチーフプロデューサー、NHK解説主幹を担当した。
また、テクノロジー、生命・脳科学、地球環境問題、宇宙開発など、「人類と科学技術文明」をテーマに論説し、子供向け科学番組「科学大好き土よう塾」(教育テレビ)の塾長として科学教育にも尽力した。
モンテカルロ国際映像祭金獅子賞、銀獅子賞・レーニエ3世賞・放送文化基金賞・上海国際映像祭撮影賞・科学技術映像祭科学技術長官賞・橋田壽賀子賞ほか多数受賞。
現在、日本科学技術ジャーナリスト会議会長。東京都市大学特別教授をつとめている。

<進行中役職>
交通政策審議会先進安全自動車(ASV)推進検討会座員(国土交通省)2006-2021
CEATEC AWARD審査委員(2011-)
宇宙科学評議会評議委員(JAXA2013-)
革新的衛星技術実証プログラム調整委員会委員(JAXA2015-)
武蔵野東学園アドバイザリーボード(2010-)
宇宙開発利用大賞選考委員(2019-)
日本宇宙少年団理事(2004-)
国立高等専門学校教員顕彰選考委員(2020-)

<過去役職>
ITS推進官民合同会議委員(国土交通省2004)
クリーンディーゼル乗用車の普及将来見通しに関わる検討会委員(経済産業省2004)
宇宙航空ビジョンアドバイザリー委員会委員(JAXA長期計画:2005)
産業構造審議会(宇宙産業)臨時委員(経済産業省2005)
交通政策審議会陸上交通分科会自動車交通部会臨時委員(国土交通省:2005-2006)
日本科学ジャーナリスト会議ジャーナリスト塾アドバイザー(2005)
アルコールインターロック装置活用方策検討会委員(国交省2007)
武蔵野東学園評議員(2005~2009)
脳科学産業分野展開研究会委員(NEDO2007-2008)
保健福祉公共事業検討企画委員(保健福祉広報協会2008-2009)
地球温暖化にかかわる政策支援と普及開発のための気候変動シナリオに関する総合的研究アドバイザー(国立環境研究所2008~2013)
常習飲酒運転者の飲酒運転行動抑止に関する調査研究委員(内閣府2008-2010)
脳科学研究戦略推進プログラム「BMIの開発研究開発拠点整備事業」/脳神経倫理アドバイザー(文部科学省2008-2010)
ISS/きぼう広報委員会委員(国際宇宙ステーション:JAXA2008-2010)
JAXA宇宙科学研究推進検討委員会委員(2009)
「強震観測のデータのリアルタイム利活用及び超深層観測データの利活用ニーズに関する調査」超深層観測WG委員
(リアルタイム地震情報利用協議会:2009年度)
国立天文台天文情報専門委員会委員(国立天文台2010-2012)
月面ロボットチャレンジ選考委員(JAXA2009-2012)
産業構造審議会臨時委員(経産省産業技術分科会研究開発小委員会2011-2012)
日本惑星協会理事(2004-2011)
JAXA宇宙科学研究所外部評価委員(2012)
産業構造審議会航空機宇宙産業分科会航空機委員会臨時委員(経産省2013-2014)
地球圏総合診断委員会i委員(JAXA2010-2015)
「心の輪を広げる障害者理解促進事業」審査委員(内閣府2011-2015)
科学技術映像祭審査委員(2014)
ネットワーク型BMI研究倫理ガイドライン策定に向けた意見交換会(総務省2014)
東北大学大学院情報科学研究科運営協議会委員(2014)
岡山大学「科学先取りグローバルキャンパス岡山」評価助言委員会委員長(2015.2017)
自動車関連情報の利活用に関する将来ビジョン検討会委員(国土交通省2014)
日本学術会議委員(高校理科教育検討小委員会2014)
保健福祉広報協会評議員(2009-2015)
全国こども科学映像祭審査員(2013-2018)

メディア出演