【How to】講演実施ノウハウ1(講演と研修の違い)

2023.4.10

2023年の新年度がスタートしました。
今年度、講演や研修をご企画される主催者様向けに、講演実施のノウハウをお伝えしていきます。
第一弾は、「講演と研修の違い」についてご説明します。

講演と研修の違いって?

「講演」を辞書で調べると、その意味は“大ぜいの人に向かって、ある題目に従って話をすること。また、その話。”と書かれています。
「研修」は“職務上必要とされる知識や技能を高めるために、ある期間特別に勉強や実習をすること。また、そのために行われる講習。”と書かれています。
そして、研修と似ているような「セミナー」は、“教授などの指導のもとに、少人数の学生が特定のテーマについて研究し、報告・討論するもの”と説明されています。

講師も、「講演」をする講師と「研修」をする講師は別なので、目的に応じて講師を選定する必要があります。
お問い合わせをいただいたお客さまのお話を聞いていると、「講演会」でお問い合わせをいただいたけれども、やりたい内容は「研修」に近いものだったりすることがよくあります。
先に記載した辞書の説明のように、「講演」「研修」「セミナー」は似ているようで違い、それぞれの特徴がありますので、違いを理解して企画を立てる必要があります。

講演会:幅広い層の参加者に、興味や関心ある話を聞いてもらうもの

講師は、著名人や文化人、アスリートなど、本業は別にある方が多いのが特徴です。

例えば経済評論家や芸能人、政治家や経営者といった人たちが、その分野で得た知識や経験をもとに講演テーマを設定し、多くの聴講者に向けて話をするのが講演になります。

オリンピックに出場したアスリートでしたら、メダルを獲得するまでに経験した困難や挫折をいかに乗り越えたのか、どんな指導者に出会ってその夢を実現したのか、などをお話し、聴講した皆さんが感動したり気づきを得られたら“参加してよかった”と思いますよね?
講演はそのような機会になれば、主催者にとっても成功と言えるでしょう。

講演は、参加する人の年齢層や性別なども幅広く、また大勢の人が参加するので、求められる興味や関心に沿ったテーマでお話をいただきたい場合は「講演会」がいいでしょう。

研修:特定の人たちに知識・スキルを習得させるもの

研修は、企業の業務の一環として開催されることが多く、会社内で新入社員や中間管理職など、特定の人に対して、知識やスキルを習得させるために行われるものになります。

営業研修やビジネスマナー研修、コーチング研修など、皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
そして、研修は職場での参加が必須だったり、自分の意思というよりは上司の命令などで参加することが多いでしょう。
内容的には、講師の話を聞く座学のほかに、ワークや実技など様々な手法を取り入れて行われます。

講演は60~90分で行われることが多いのと比べると、研修は知識やスキルを身につけることが目的なので、数時間から半日または数日に渡ることもあります。場合によっては、年に複数回の連続で行われることもあるでしょう。
そして、研修講師もそういった知識やスキルを持った専門の講師が実施することになります。

セミナー:特定のテーマについて、専門の知識を持った講師が参加者に教えるもの

「セミナー」とは、必要な知識をもっている講師が受講者に教えることです。

例えば、投資セミナーや話し方セミナーなど、特定のテーマがあって、そのテーマの専門の知識を持った講師が受講者へ教える、それがセミナーです。
参加人数は30~50人ぐらいの規模で行われることが多く、単発や数回で終了するものがほとんどになります。

セミナーは、研修と違い受講者がそのテーマに興味・関心があって参加するため、積極的な参加者が多い傾向にあります。

~~~~~

いかがでしたか。それぞれの違いや特徴を知って、今年度の講演や研修を是非企画してみてください。

参加者はどういった人たちなのか、どういった目的で開催するのか、そのイベントを開催することで、どういった効果を期待しているのかなどを踏まえ、開催したいのは「講演会」なのか「研修」なのか「セミナー」なのかを決めることから始めましょう。

講師派遣FILEでは、皆さまのお話を伺った上で、講演会なのか研修なのか、どういった講師が最適なのかをご提案いたします!お気軽にお問い合わせください。